今回は、屯服薬の定義・選択方法や書き方をまとめます。
目次
屯服薬とは
屯服薬は定義するとこのような形になります。
痛みが我慢できないときや発作時に飲む薬
この定義を見ると、親知らずを抜いた時に痛くなってきたら飲んでくださいね、と渡された鎮痛剤が屯服薬だったということが分かります。
屯服薬の定義としては症状が出たときに飲む薬となっていますが、これは何度も続けて飲んでいいというわけではないのできちんと薬剤師さんの説明を聞いて、間違った服用をしないように注意しましょう!
屯服薬かどうやって判断するか
屯服薬の定義は何となく分かったけれど、どうやって屯服薬か処方箋を見て判断するか分からなくならないように、今日もまとめます。
屯服薬と見極めるためのポイントは下記2つです。
- 何回分、何包、Pと記載されている(×何日分、TD)
- 飲む薬であること(錠剤、カプセル、粉薬など)
※トローチは飲み込みますが、外用薬として算出するので、屯服薬と間違えないよう注意が必要です!
いつ使うかはもちろん屯服薬の場合は記載されているのですが、その情報だけでは外用薬と勘違いしてしまう可能性があるので、上記のポイントを押さえておきましょう!
ちなみに私は何度も外用薬と書くべきところを屯服薬と書き間違えました。。
参考程度にですが、外用薬には軟膏・クリーム、湿布などがあるので軽く認識しておくことが大切かと思います。
書き方
屯服薬は調剤報酬を計算する際に処方された全ての数量を記載します。
内服薬は1日にどんな頻度でどれだけ飲むかという単位で記載していたのでこの違いに注意しましょう!
屯服薬の調剤報酬を算出することが出来るのは1回の受付で1回までなのでその点にも気を付ける必要があります。
屯服薬の場合の書き方は下記のようになります。
「屯服」
薬剤名 数量(処方された全量)
1回にどれだけ使うか いつ使うか
この処方された全量の部分は自分で計算することが多いです。
計算方法は単純ですが、念のため書いておきます。
処方箋:〇〇 1T 発熱時屯用 7回分
このように書かれていれば発熱時に1錠飲む薬で7回分出ているため、全量の計算は1×7で7Tとなることが分かります!
このTなどの略し方は処方箋での書き方を真似すれば大丈夫ですがどんなものがあるか箇条書きで書いておきます。
- C(Cap、K、Kap):カプセル
- T(Tab):錠剤
こちらは飲む薬の形状によるため、内服薬と変わりませんね!
1回にどれだけ使うかの記載方法は1回に1錠であれば1回1T、1回に2錠であれば1回2Tと記載すればOKです。
1回にどれだけ使うかは処方箋の〇T、〇Cなどの〇部分を確認すれば大丈夫です!
最後にいつ使うかは処方箋の発熱時屯用などをレセプト用紙のほうに書き写すのみです。
屯服薬は内服薬よりは単純で分かりやすいかなと思います。
1回の受付で1回のみ算出という点を私はよく忘れていたのでご注意を。。
ここまで読んでくださりありがとうございます!