今回は金融関連で苦手だった部分、株式投資に用いる指標についてまとめます。
- 自己資本利益率
- 自己資本比率
上記2点についてまとめつつ、不明点を調べていきます!
「自己資本利益率・自己資本比率はどうやって計算するのか知りたい」、「自己資本という言葉が共通しているが、違いはどこか知りたい」といった方に見ていただけると嬉しいです!
ROEはどんな単語を省略したものなのか、『自己資本』と両方ともついているけれど何が違うのかということを意識しながらまとめてみたいと思います!
目次
自己資本利益率とは
自己資本利益率の定義・計算するための数式は下記の通りです。
自己資本利益率(ROE):株主が出資したお金を使って、どれだけの利益を上げたか見る指標
単位は%となります。
このROEはReturn On Equityの略となっています。
こちらはまた自己資本利益率の英訳そのままのようですが、1つずつ単語を和訳していくと
Return:収入、収益
Equity:株式資本、自己資本
となっています。
ROEはEquity(自己資本)を用いた上でのReturn(収益)がどれだけか示すということが、単語を分解しただけでも何となく分かりますね!
この自己資本利益率は値により、
- 高い⇒自己資本から生み出す収益がより多い
- 低い⇒自己資本から生み出す収益が少ない
ということが出来ます。
※一般的に10%以上であると優良企業とされるそうですが、日本企業は平均が5%くらいだそうなので5~10%でも投資価値がないとは言えないようです。
自分が株式を買うことにより会社が得た資本で、会社がどれだけ利益をあげることができるか示す重要な指標となります!
ただし、ROEでは純資産のみを計算に用いるため他人資本(借金)が計算に入っていません。。
倒産の心配がある会社かどうかなどは、このROEだけでは判断できないので注意が必要です。
FP3級の試験には出ませんが、ROA(Return On Asset)という指標は分母が純資産+負債となるため、こちらと合わせて考えれば、負債とのバランスを考慮できるようです。
自己資本比率とは
自己資本比率の定義・計算するための数式は下記の通りです。
自己資本比率:返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるか示す指標
単位はこちらも%です。
自己資本比率は、英語での略語は特にないようです。
この自己資本比率は、値により
- 低い⇒他人資本の影響を受けやすい(負債の割合が大きい)⇒不安定な会社経営
- 高い⇒他人資本の影響を受けにくい(負債の割合が小さい)⇒安定した会社経営で倒産しにくい
という風に見ることが出来ます。
返済不要の資本が全体の資本調達に対してどれだけの割合を占めているか見る指標なのですね!
確かに、借り入れることが出来なくなってすぐ倒産してしまう可能性がある会社に投資するのは不安ですよね。。
2つの指標の違い
今回の指標は両方とも自己資本とついているのですが、違いはどこにあるのでしょうか。
違いを見るために、一旦表に求める際の分子・分母・単位をまとめてみます!
表1 自己資本利益率と自己資本比率計算の際の分子・分母・単位
分子 | 分母 | 単位 | |
自己資本利益率 | 税引後当期純利益 | 自己資本(純資産) | % |
自己資本比率 | 自己資本(純資産) | 総資産(負債+純資産) | % |
単位は共通して%となっていますね!
分子・分母を書き並べてみると、違いが非常に分かりやすいですね。
分かりやすく書いてみると、こんなかんじでしょうか。
- 自己資本利益率⇒自己資本に対して純利益がどれだけあるのか
- 自己資本比率⇒総資産に対して自己資本が占める比率はいくらか
日本語の意味そのままと言われればそのままですが、この関係はよく忘れて計算ミスを繰り返してしまったので、一旦しっかり頭に入れておくことをお勧めします!
似たような言葉を覚えるのは難しいですよね。。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
明日もFP3級の記事を書いていこうと思いますので、またよろしくお願いいたします!