今回はレセプト作成に必要な
- 屯服薬の調剤料の算出の仕方
- 調剤料の算出方法
上記2点をまとめていこうと思います。
記入方法のところには毎度のことながら、自分で考えた例題を入れておきます。
目次
屯服薬の調剤料
屯服薬の調剤料の算出方法は、受付1回につき21点を加算するというものになります。
日数で調剤料が決まっていた内服薬と比べるととても短い表記ですね！
処方箋を受け取り、調剤することが1回にあたります。
レセプトの受付回数に書く1回分のことです。
注意することとしては、同じ医療機関で皮膚科・小児科のように、歯科を含まない2箇所の科からもらってきた処方箋を同一タイミングで受け取り、調剤した場合は受付回数が1回となることですね。
この受付1回につき、21点を加算するということは、受付1回の中で屯服薬が1種類でも、2種類でも、何種類あっても21点の加算になるということです。
ここは内服薬と大きく変わるところですね。
学科試験・実技試験どちらでも、屯服薬の調剤料の算出はよく出てくるのでよく覚えておきましょう。
私は、受付1回に何度も屯服薬を加算してしまうことがありました。。よくミスしたので要注意です。。
屯服薬の調剤料の記入方法
屯服薬の調剤料を算出・記入するためのフローは私の中ではこんな感じです。
- 屯服薬であるか判断する
- 1回の受付で屯服薬が何種類処方されているか確認する
- 1番上の欄に記入する1種類目の屯服薬の調剤料欄に21と記入する
- 2種類以上処方されていた場合、1番上以外の欄にある2種類目以降の屯服薬の調剤料欄に0と記入する
各項目がどんな場合確認する必要があるかざっくり書くと下記の通りになります。
- それぞれの薬剤に対して確認すること
- 屯服薬であると判断された薬剤が1種類以上ある場合に、1回の受付に対して確認すること
- 屯服薬が何種類処方されていてもこの処理(1種類のみでも1番上の欄に記入します！)
- 屯服薬が2種類以上処方されていた場合はこの処理
やはり、内服薬よりも手順が少なくて簡単そうですね。
実際に例題を解いてみましょう！
例題は2問にしますね。
例題1
下記の処方箋に対して調剤料を算出し、レセプトの調剤料欄を埋めましょう。
<処方箋>
錠剤A 1T 1回1錠 3回分 高熱時屯用
まずは1種類のみ屯服薬が処方されている場合の調剤料を算出してみましょう。
屯用と書いてあるので、錠剤Aは屯服薬ですね。
今回は処方されている薬剤も、屯服薬も1種類のみです。
1種類のみなので錠剤Aのレセプトの調剤料欄に21と記入します。
屯服薬なので調剤料は21点ですね。
今回は1種類のみの処方になるので4はスキップします。
1種類だと21と書くだけなのでとても簡単ですね。
屯服薬であるとしっかり認識することを意識しましょう。
例題2
下記の処方箋に対して調剤料を算出し、レセプトの調剤料欄を埋めましょう。
<処方箋>
錠剤B 2T 高熱時屯用 3回分
錠剤C 1T 不眠時就寝前屯用 4回分
2つ目の例題は、屯服薬が2種類処方された場合を考えてみましょう。
錠剤B：高熱時屯用
錠剤C：不眠時就寝前屯用
とどちらも屯用の記載があるので屯服薬であると判断出来ますね。
先ほど錠剤B・錠剤C両方とも屯服薬であることが分かったので、1回の受付で屯服薬は2種類処方されていると確認することが出来ました。
1番上の欄に記入するのは錠剤Bになるので、錠剤Bのレセプトの調剤欄の部分に21と記入します。
2種類以上処方されていたのでこのフローもちゃんと考慮します！
今回は2種類目以降の屯服薬は錠剤Cになりますね。
錠剤Cについては、レセプトの調剤料欄に0と記入します。
意外にこの0を記入するという工程を忘れがちなので、フローに入れてみました。
すること自体は全然難解ではないのですが
受付1回につき算出できるのは1回のみ
算出できない部分には0を記入する
という流れはしばらく問題を解かないと忘れてきてしまうので注意しておくと安心かと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました！
