今回は、処方欄の1調剤ごとの一番上に記載する
- 内服・屯服の定義
- 選択方法や書き方
をまとめて行きたいと思います。
目次
内服薬とは
内服薬は定義するとこのような形になります。
口から飲み込む(内服する)薬で、飲むタイミングが決まっているもの
つまり、風邪をひいて病院に行った際に抗生物質を朝食・夕食後の2回飲んで下さいと言われた場合、この抗生物質は内服薬ということが分かります。
私はよく内服薬を処方してもらっている気がします。
内服薬かどうやって判断するか
内服薬の定義は分かったけど、実際にどうやって判断するのか分からない!とならないように、処方箋を見て内服薬であると判断する方法もまとめておきます。
ポイントは飲むタイミングが決まっているということです。
飲むタイミングが決まっているため、内服薬の場合、処方箋には1日何回・いつ・何日分の薬か書いてあります。
この記載があれば内服薬であると判断することが出来ます!
この書き方がいくつかあるので書いてみますね。
1日3回に分けて服用する場合、下記のように記載されることがあります。
- 分3
- 3×
- 3×T
- 3×Tgl
いつの部分はさらに多いのでよく見るものを箇条書きにしておきます。
- n.d.e:食後に Ex.)3×n.d.e 1日3回食後服用
- v.d.e:食前に
- z.d.e:食間に
- 毎食後、朝夕食後、就寝前など
何日分のところは略さずに書かれていることが多いですが、一応書いておきます。
- 5TD:5日分
このような記載の有無で内服薬かどうか判断していきます。
書き方
内服薬は調剤報酬を計算する際に、1剤につき調剤報酬を計算します。
1回の受付で算出できるのは3剤までになります。
ここで1剤とは何か書いていきます!
服用タイミングが同じものは投与日数に関わらず1剤とする
※この時内服用滴剤は別で計算する
ただ、この書き方私が初めて勉強した際は、何事。。というほど全然しっくり来ませんでした。。
そもそも1調剤という概念もあり、こちらは
同じ服用タイミング・服用日数のものを1つのブロックにまとめて書く
ものになります。
ただし、
- 調剤技術上別々に調剤する必要があるもの
- 内服用固形剤・内服用液剤
- 服用方法
が異なる場合は別々に記載する必要があります。
具体的に考えた方が分かりやすいと思うので書いてみます。
<処方箋>
1日3回 毎食後 14日
1日3回 毎食後 7日
という処方があった場合
1剤という考え方では、2つを1剤と考えることが出来ます。
1調剤という考え方では、1つずつ独立して考えます。
私はこれでも苦手意識があったので結局何に使う考え方なんだ、という観点でまとめてみますと
- 内服薬の調剤料を計算する際に用いる考え方。
- 調剤料は1回の受付の中では重複して計算しないので、より調剤料が増える処方日数が多い方で計算する。(処方日数により内服薬の調剤料は決まっている)
- 単位薬学料・調剤数量を経て薬剤料を計算する際に用いる考え方。
- 薬剤は調剤する際に必ず使用するのでこの金額は徴収する必要がある、そのため1調剤というブロックを作る。
このようになります。
こう見てみるとようやく納得してきます。
1調剤は
薬剤料を計算するのを楽にするために同じ服用日数のもの
で固めて、1剤は
同じ服用タイミングで調剤料を何度も計算しないようにする
という考え方であることが分かりますね!
私は内服薬の部分では、液剤と固形剤が別々に算定すると言う部分を忘れがちだったので、その点についてよく覚えておくと安心かと思います!
内服薬の場合の書き方は下記のようになります。
「内服」
薬剤名 数量
分○ いつ服用するか
※この数量の部分は1日あたりです!注意しましょう。
この薬剤名・数量・何回に分けて、いつ服用するかは全て処方箋の処方部分に書いてあります。
何回に分けて、いつ服用するかは例を書いたのですが、数量についてはまだ書いていなかったのでよく見るものについて箇条書きにしてみますね。
- C(Cap、K、Kap):カプセル
- T(Tab):錠剤
これでようやく処方部分が書けるようになりました!
ここまで読んでくださりありがとうございました!