金融の分野で、覚えきることが出来ていない特定口座についてまとめます!
この記事では下記2点をまとめます。
- 特定口座とは何のこと?
- 特定口座の2つの種類について
目次
特定口座とは
まずは、特定口座とは何のことなのか定義を書いていきます。
- 証券会社などの金融商品取引業者等で開設する口座のこと
- 利用することで投資家は確定申告が不要になったり、簡易な手続きで申告・納税を行うことができる
特定口座を利用することで、利益が出た場合にかかる税金の確定申告が不要になったり、簡単になったりするようです。
『不要になったり、簡易な手続きで』という説明書きを見て分かるように、特定口座には2種類あるということが予測できるかと思います。
次の段落でその2種類はどんなものなのか書いていきますね!
特定口座の種類
特定口座は下記の2種類があります。
- 源泉徴収ありの口座 = 源泉徴収選択口座
- 源泉徴収なしの口座 = 簡易申告口座
それぞれどんな特徴があるか確認してみましょう!
源泉徴収ありの口座 = 源泉徴収選択口座
まずは源泉徴収選択口座の特徴について調べてみました。
証券会社などが利子所得・譲渡所得・配当所得にかかる税金を計算したうえで
税金を売却代金などから差し引いてもらうことが出来る。確定申告は不要となる。
※別の口座で年間で売却損などマイナスだった場合、確定申告を行い損益通算したほうが得をすることもあります。
源泉徴収ありの口座という名前だけあって、源泉徴収を自動でしてくれる口座のようです。
本来であれば、下記を自分でする必要があります。
- 自分で年間どれだけ利益を出したか計算
- 利益が20万円以上であれば税がいくらかかるか計算
- 確定申告
- 納税
結構な手間だと思うので、この手間がなくなるとずいぶん楽になりそうですね。
また、この源泉徴収ありの口座を選択していると、
申告分離課税となる = 所得税の計算の際にこの口座内での利益は所得として加算されない
つまり、扶養から外れないというのも利点の一つのようです。
源泉徴収なしの口座 = 簡易申告口座
つぎに簡易申告口座の特徴について調べてみました。
証券会社などが売却損益の計算はしてくれるが、税金の計算・納税はしてくれない。
確定申告が必要となる。
利益の計算まではしてくれるが、その先の税金の計算、確定申告は自分でやる!というのがこちらの源泉徴収なしの口座にあたるようです。
こちらを選択するメリットとしては、
- 売却益が出た場合にすぐには源泉徴収されない
- 売却益を全て次の投資に使うことが出来る
ということが挙げられるようです。
もちろん、次の年の初めにはその売却益に対する税金も支払う必要があるのですが、常にたくさんのお金を運用していきたい人にとってはこちらにもメリットはありそうです。
ただし、こちらの源泉徴収なしの口座を選択すると必ず確定申告が必要になります。
確定申告の手間が生じるほかにも、この源泉徴収なしの口座で生じた利益も全て所得として計上されるということになります。
この金額が高額だった場合、扶養から外れてしまうということにもつながるので主婦の方、学生の方など扶養に入っている人はこの点も注意が必要となるようです。
自分で利益の計算をするという手間は省けるのが、源泉徴収なしの口座になるようですね。
損益計算と確定申告の要否のまとめ
源泉徴収選択口座 / 簡易申告口座 / 一般般口座について、損益計算・確定申告の要否について表でまとめてみました。
表1 特定口座・一般口座の損益計算・確定申告の要否
口座の種類 | 損益計算 | 確定申告 |
源泉徴収ありの口座 | 不要 | 不要※ |
源泉徴収なしの口座 | 不要 | 必要 |
一般口座 | 必要 | 必要 |
※特定口座で損失があり、他の口座と損益通算したい場合は確定申告が必要
こう見ると、一般口座は自分ですることが沢山あって大変そうだなと思いますね。。
源泉徴収あり or なしについては、自分の置かれている環境も踏まえて、よく考える必要がありそうです。
ひとまず、特定口座とは何か、どんな種類があるのかについてまとめてみました。
知らないことが多くて、なかなか難しかったですが、まとめてみるとやはり頭がすっきりしてきますね。。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
【FP3級】特定口座に入れられる所得とは?源泉徴収あり/なしに分けて解説!