今回はレセプト作成の実技試験で必要な
- 外用薬の調剤量の算出の仕方
- 記入方法
上記の2点をまとめていこうと思います。
記入方法のところには、自分で考えた例題を入れておきます。
目次
外用薬の調剤料
外用薬の調剤料は1調剤につき10点を算出します。
同一成分で同一剤形のものが複数処方されていた場合は、1調剤と考えます。
内服薬ほど細かく調剤料が分かれているわけではないですが
3調剤までという3の数字は同じですね。
ただ、外用薬は全く同じ成分・同一剤形のものが処方されていない限りはまとめることは出来ないので、その点は違うところですね。
外用薬も内服薬・屯服薬と同じくらい学科試験・実技試験によく出てくる薬剤なので
1調剤につき10点を算出、3調剤まで
ということは覚えておくと良いと思います!
外用薬の調剤料の記入方法
外用薬の調剤料を算出・記入するためのフローは私の中ではこんな感じです。
- 外用薬であるか判断する
- 1回の受付で外用薬が何調剤処方されているか確認する
- 3調剤までであれば、対応する外用薬の調剤料欄に10と記入する
- 4調剤以上ある場合、上から3番目の外用薬までは調剤料欄に10と記入する
- 4調剤以上ある場合、上から4番目以降の外用薬に対しては調剤料欄に0と記入する
各項目がどんな時に対応するものなのかざっくり書いていくと下記の通りになります。
- それぞれの薬剤に対して確認すること
- 1回の受付に対して確認すること
- 3調剤までであればこの処理
- 4調剤以上ある場合はこの処理
- 4調剤以上ある場合はこの処理
4調剤以上あった場合、3調剤まで算出する工程が4と5にあたりますね。
内服薬のように日付に対して調剤料が変わらないという点は楽そうです。
ただ、屯服薬よりも調剤数が3調剤までという制限があるので少し注意すべきところはありそうですね。。
実際に例題を解いて確認してみましょう。
例題1
下記の処方箋に対して調剤料を算出し、レセプトの調剤料欄を埋めましょう。
<処方箋>
坐剤A 3個 1日1個 3回分高熱時使用
まずは手始めに1種類のみ外用薬が処方された場合の調剤料を考えていきましょう。
今回処方されたのは坐剤Aとなっています。
外用薬かどうかは薬剤の種類で判断する必要がありましたね。
外用薬は飲み込まず、直接患部に用いて皮膚や粘膜から吸収させて効果を出す薬です。
坐剤は飲み込まないので、外用薬だと判断出来ますね。
今回は坐剤Aの1調剤分のみ処方されていることが確認できます。
1調剤のみなので坐剤Aのレセプトの調剤料欄に10と記入します。
※4/5は4調剤以上外用薬が処方された場合のフローなのでスキップします。
お気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、決まっている調剤料の点数は薬剤の種類によりまちまちなのでこの点数は覚えずに、点数表を持参して試験問題を解くことをお勧めします。。
例題2
下記の処方箋に対して調剤料を算出し、レセプトの調剤料欄を埋めましょう。
<処方箋>
トローチB 10T 1回1錠 1日3回 口中で溶解
湿布C 20枚 1日2回 1回1枚 腰部に貼付 10日分
クリームD 15g
軟膏E 10g
次は、一度の受付で4調剤分外用薬が処方された場合を考えてみましょう!
外用薬は飲み込まないで直接患部に用いる薬でしたね。
湿布C・クリームD・軟膏Eは外用薬であると言えそうです。
トローチは内服薬と異なり口の中で溶かして喉の粘膜から吸収する薬となりますので外用薬に分類されます!
つまり、トローチB・湿布C・クリームD・軟膏E全て外用薬であると判断することができます。
今回は混和するとの表記もありませんので、それぞれの薬剤が1調剤と考えることができます。
そのため、外用薬は4調剤処方されていることがわかります。
4調剤処方されていると言うことなので、フロー3はスキップします。
外用薬は日数や数量には全く関係なく調剤料が算出されます。
分かりやすく上から3番目まで10点を算出することにします。
今回処方されたものの中で、上から3番目までにあたるのがトローチB・湿布C・クリームDになります。
そのため、トローチB・湿布C・クリームDに対応するレセプトの調剤量欄にそれぞれ10と記入します。
3調剤分記入するので3箇所記入します。
先ほど入れなかった軟膏Eがこれに該当しますね。
軟膏Eに対応するレセプトの調剤料欄に0と記入しましょう。
これで今回は、外用薬が4調剤処方されていたので、3調剤のみ算出したということになりますね。
3調剤のみ算出する場合でも、4調剤目以降のレセプトの調剤料欄には0と記載が必要になるのでその点は注意しましょう!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
これで外用薬の調剤料も算出することができるようになりましたね!