【調剤事務管理士】独学で資格取得! 理系主婦のノート:その他/調剤料の算出方法

今回はレセプト作成の実技試験であまり見たことないですが、今まで紹介した薬剤とは異なる調剤料の点数を算出する必要がある3種類の薬剤についてまとめておこうと思います。

具体的には

  • 浸煎薬
  • 湯薬
  • 注射薬

上記の3種類の薬剤の調剤料の出し方をまとめます。

浸煎薬の調剤料

浸煎薬の調剤料の算出方法は

1調剤につき190点を加算する

というものになります。

※1回の受付では3調剤まで算出可能です

あざらし
あざらし

浸煎薬は生薬を保険薬局にて浸煎して液剤とした薬でしたね。

詳しくは、以前まとめているのでこちらを見てみて下さい!

【調剤事務管理士】独学で資格取得! 理系主婦のノート:その他/調剤料の算出方法

浸煎薬は処方日数に関係なく、浸煎薬が処方された場合に1調剤につき190点が算出されるのですね。

3剤まで、1調剤につきなので外用薬と似ていますね。

外用薬と同じフローで算出できると思います!

湯薬の調剤料

湯薬の調剤料は1調剤につき算出します。

※1回の受付では3調剤まで算出可能です

湯薬の調剤料は処方された日数により点数が異なります。

その点数を最新の調剤報酬点数表から抜粋して表にしてみます。

表1 湯薬の調剤料

処方日数調剤料
7日分以下190点
8~28日分(1~7日目の部分)190点
〃(8~28日目の部分)10点/1日分
29日分以上400点

参考:調剤報酬点数表(令和2年4月1日施行)令和3年4月1日 日本薬剤師会作成

https://ikuseikai.org/pharmacy/img/point.pdf

処方日数により調剤料が異なるという点・3調剤までとの制限がある点は内服薬と似ています。

ただ、湯薬は8~28日分の処方日数である場合、自分で調剤料を計算する必要があるようですね。

例題

例1. 10日分湯薬が処方された場合の調剤料を求めなさい。

今回は10日分なので、1~7日までの分と8~10日までの分を考えて、調剤料を求める必要がありますね。

処方日数調剤料
8~28日分 (1~7日目の部分)190点
処方日数調剤料
8~28日分 (8~28日目の部分)10点/1日分
あざらし
あざらし

上記から、190点+10点×3日=190+30=220点 になりますね!

3日については、10日分-7日分=3日で求められるのでそのようにして求めましょう!

例2. 28日分湯薬が処方された場合の調剤料を求めなさい。

今回は28日分なので、1~7日までの分と8~28日までの分を考えて、調剤料を求める必要がありますね。

処方日数調剤料
8~28日分 (1~7日目の部分)190点
処方日数調剤料
8~28日分 (8~28日目の部分)10点/1日分
あざらし
あざらし

上記から、190点+10点×21日=190+210=400点 になりますね!

21日については 、28日分-7日分=21日で求められるのでそのようにして求めましょう!

28日まで処方された場合と29日まで処方された場合とでは、調剤料=400点は同じなのですね。

あざらし
あざらし

29日分以上は点数が変わらないのは、処方日数が多いからと言って調剤料を多くとりすぎるのはかわいそうという配慮なのでしょうか。。

内服薬も同じように上限があるのでそういうことなのかもしれないですね。

機会があれば調べてみたいです。

注射薬の調剤料

最後は注射薬の調剤料です。

注射薬は

受付1回につき26点の調剤料を算出

あざらし
あざらし

屯服薬と同じくらい分かりやすい調剤料ですね!

受付1回につき1回のみしか算出されないということを覚えておきましょう。

注射薬について以前まとめたものはこちらです。

【調剤事務管理士】独学で資格取得! 理系主婦のノート:その他/調剤料の算出方法

今日は試験であまり見かけないけれども、調剤料として算出する浸煎薬・湯薬・注射薬の調剤料について算出方法をまとめました!

今までに出てきた内服薬・外用薬・屯服薬と似たようなものが多いので、問題として出てこなくても対応は出来そうですね。

こんなものがあるという認識だけでもしておくことをお勧めします!

ここまで読んで下さりありがとうございました。