今回は外用薬について
- 定義・選択方法
- 書き方
上記の2点をまとめていこうと思います。
目次
外用薬とは
外用薬を定義するとこのような形になります。
直接患部に用いて皮膚や粘膜から吸収させる薬
Ex.) 貼付薬、塗布剤(軟膏)、点眼剤、坐剤、トローチ剤
どうやら、外用薬は症状が出ている場所に貼ったり、のどが痛いときなどに口の中で溶かして使ったりするものが該当するようですね!
具体例に書かれている名前は少し専門的で分かりにくいかもしれないので簡単に分かりやすく書いてみます。
- 貼付薬:テープのように貼り付け、皮膚から成分を吸収される薬剤のこと
Ex. 湿布・テープに薬剤が含まれたもの - 塗布剤:直接皮膚に塗ったり擦りこんだりして皮膚から成分を吸収される薬剤のこと
Ex. 軟膏・クリーム - 点眼剤:目に入れ、角膜を透過し吸収される薬剤のこと
Ex. 目薬 - 坐剤:肛門もしくは腟に挿入して、吸収される薬剤のことで主に痔の治療などに用いられる
- トローチ剤:口の中にふくみ、のどの粘膜から吸収される薬剤のこと
最近、切れ痔になってしまって通院していたのですが、この時処方してもらった軟膏は外用薬にあたりそうです。。
トローチは口に入れますが、飲み込まずのどの粘膜で吸収するので外用薬に該当します。
私はよく間違えてしまっていたので、飲み込む内服薬・屯服薬と混同しないよう注意しましょう!
どうやって作用するか理解しておけば大丈夫だと思います!
外用薬の判断方法
外用薬の定義が分かったので、今度はどのように外用薬か処方箋を見て判断するかまとめます。
外用薬は他の内服薬・屯服薬とは形状がずいぶん異なるため、下記のような名前で判断することが出来ます。
- 〇〇テープ(貼付剤)
- 〇〇軟膏、〇〇クリーム(塗布剤)
- 〇〇坐剤(坐剤)
- 〇〇点眼液(点眼剤)
- 〇〇トローチ(トローチ剤)
分かりやすい名前でないものもあるので、その場合は、薬価基準表から品名を探し、その備考欄を確認すれば何剤か確認することが出来ます。
湿布→経皮吸収型鎮痛剤消炎貼付剤
トローチ→口腔用剤など
そもそも薬価基準表では、内用薬と外用薬が別に記載されているのでどちらに該当する薬かは薬価基準表を確認することで判断できます。
私の体感では、試験時間が短かったため、何が外用薬にあたるか種類を把握しておくと素早く問題が解けていいかなと思います!
書き方
外用薬は、調剤報酬を計算する際に1調剤分として処方された全ての数量を記載します。
この概念は屯服薬と同じで、内服薬とは異なることを注意する必要があります。
外用薬の場合の書き方は下記のようになります。
- 「外用」
- 薬剤名 数量(処方された全量)
- 1日用量もしくは投薬日数
【※湿布薬の場合のみ】
今まで記載してきたものの中で一番すっきりとした処方欄になりますね!
注意すべきところは、湿布薬の場合のみ何日分処方されたか分かるように1日用量もしくは投薬日数を記載する必要があるところです。
何度かテープ型を間違えて、湿布薬として判断してしまったことがあったので、私の見極め方を少し書いてみようと思います。
私が見てきた湿布の品名は〇〇パップと書いてあり、薬価基準表で見れる規格・単位の部分が〇〇cm×〇〇cmという記載が入っていました。
テープ型とはそのあたりを確認し、判断しています。
外用薬でも処方箋には一日に何個使うだとか、高熱時に使用など書いてある場合もありますが、省略して大丈夫です。
湿布の場合のみ注意しましょう!何度もすみませんね。。
外用薬については、ある程度どんな薬剤があるかイメージ出来るだけでもレセプト作成がぐっと楽になると思います。
ここまで読んで下さりありがとうございました!