今回は、医療機関コードを含む下記の内容に関して、まとめていきます。
- 患者の氏名・性別・生年月日・特記事項
- 保険薬局の所在地及び名称
- 保険医療機関の所在地及び名称・都道府県番号・点数表番号・医療機関コード・保険医氏名
- 受付回数
目次
患者の氏名・性別・生年月日・特記事項
上側真ん中あたりにある項目で、名前を見て分かるように、患者さんの基本的な情報(氏名・性別・生年月日)がここに記載されます。
ここで特記事項のみ何の記載事項なのかと思われるかもしれませんが、こちらは私の知る限りでは記載するのは高齢者の所得区分くらいです。
高齢者は年齢だけで給付割合が分からないため、高外一・高外7に〇する以外にこちらの特記事項にも記載することで間違いを防ぐのではないかと思います。
それぞれ処方箋を参照して書き写していくのですが、どこを参照しどのように記載するか箇条書きにまとめてみますね。
- 患者の氏名:処方箋の患者欄に記載されている氏名を参照し、氏名欄の大きな空欄に記載する
- 性別:処方箋の患者欄の生年月日横に〇されている性別を参照し、氏名欄の1男もしくは2女に〇をつける
- 生年月日:処方箋の患者欄の生年月日を参照し、氏名欄の1明(明治)2大(大正)3昭(昭和)4平(平成)5令(令和)のいずれかに〇をつけ、生年月日を記載する
- 特記事項:処方箋の備考部分に高一もしくは高7と記載されている場合、同じく備考部分に所得区分の記載があるのでその所得区分を特記事項の箇所に記載する(Ex. 29区エなど)
全て書き写していくだけなので書き漏れがないことのみ注意すればこのあたりは大丈夫だと思います!
特に、男性か女性か分かりにくい名前の方などいらっしゃったりするので決めつけず確認しながら書くことが大切かなと思います。
特記事項は毎回記載しないため、忘れがちになるかと思いますがこちらも注意すれば忘れることを防げると思います。
保険薬局の所在地及び名称
こちらは本物のレセプトであれば、自分の保険薬局の所在地、名称、電話番号を記載する箇所になります。
試験ではほとんど空欄になります。
試験でこちらに記載するのは、麻薬を調剤した場合の麻薬小売業者の免許番号になります。
この番号は自分の保険薬局の所在地、名称、電話番号の下に書きます。
突然麻薬小売業者という言葉が出てきたので、どんなものかといいますと、下記の通りだそうです。
(1)麻薬小売者免許
麻薬施用者が交付した麻薬を記載した処方箋により、麻薬を調剤し、患者に交付するためには、業務所在地の都道府県知事(特別区にあっては区長)から麻薬小売業者の免許を受けなければならない。この免許は薬局を開設していることが前提条件になる。
参考:東京都福祉保健局 麻薬取り扱いの手引き(薬局用)
つまり、麻薬を調剤し、患者さんに渡すものが必要な免許のようです。
こちらは処方箋では保険薬局の所在地及び名称保険薬剤師氏名という欄に載っているので、それを参照し保険薬局の所在地及び名称欄の一番下の箇所に記載します。
保険医療機関の所在地及び名称・都道府県番号・点数表番号・医療機関コード・保険医氏名
この欄には保険医療機関つまり患者さんが処方箋を出してもらった病院がどこか・誰に処方箋を出してもらったかを記載することになります。
これらは全て処方箋を参照し記載する箇所になります。
都道府県番号は前回出てきたものと全く同じ概念なので説明は省きますね。
点数表番号というのが今回初めて出てきたかと思うので説明しますと、どのような機関から処方箋を出されたかが分かる番号になっていてそれぞれ下記のようになっています。
1: 医科、3:歯科、4:調剤
医療機関コードも初めて出てきましたが、こちらは名前の通り医療機関ごとに決まっているコードになります。
保険医氏名についても、名前の通り、処方箋を出してくれたお医者さんのことになります。
参照する箇所、どのように記載するかはまた箇条書きにします。
- 保険医療機関の所在地及び名称:処方箋の保険医療機関の所在地及び名称を参照し、レセプトの保険医療機関の所在地及び名称に書き写す
- 都道府県番号・点数表番号・医療機関コード:処方箋の都道府県番号・点数表番号・医療機関コードを参照し、レセプトの都道府県番号・点数表番号・医療機関コードの箇所に書き写す
- 保険医氏名:処方箋の保険医氏名を参照し、レセプトの保険医氏名の箇所に書き写す※
※保険医氏名については、2枚以上の処方箋をレセプトに記入する際など保険医が何名かいる場合もあるのでその場合は1・2・3の順に列挙する
こちらも項目は多いものの、ひたすら正しい箇所に書き写していく作業になるので難しさはあまりないかと思います。
保険医氏名の記入漏れなどの記入ミスに気をつけましょう!
受付回数
受付回数欄は保険・公費①・公費②とありますが、
保険:医療保険(健康保険、国民健康保険、退職者医療、後期高齢者医療)
公費①、②:公費負担医療
を用いた場合の処方箋の枚数に対し受付回数をカウントし、記入します。
注意するところとしては、同一医療機関から処方箋を2枚同時に受け付けた場合は1回とカウントすることが挙げられます。
※上記のカウントは皮膚科・内科の組み合わせはOKですが、歯科・皮膚科、歯科・内科など歯科との組み合わせはNGであることは覚えておくといいと思います。
これは医科・歯科のコードを区別している時点で何となくわかりそうですが、忘れてしまわないよう、注意しましょう。
また、医療保険のみ・公費負担医療のみの場合は関係する項目以外は空欄にしておきます。
参照する箇所はこちらについては処方箋の枚数・内容となり、レセプトの受付回数の回の前に数字を記載します。
今回まとめた内容はほぼ処方箋からレセプト部分へ書き写す箇所となっていますが、項目が多くミスも時々発生していました。。
自分でチェックする項目を作っておくとミスを減らせていい気がしますね。
ここまで読んで下さりありがとうございました!